· 

会員卓話

「老ロータリアンのつぶやき」

田中 正彦君

 本日は老ロータリアンとしてつぶやかせて頂きます。「つぶやき」を辞書で引きますと「ぼそぼそと意味不明な言葉を言う」とありますが、久々の卓話です。どうぞよろしくお願いします。

 

 私は今年85歳、ロータリーへ入会したのが昭和55年で歴は40年になります。南クラブは第15年度を迎えていて、会員は70余名、例会出席率はほとんど100%でした。その後43年度まで25年間ずっと出席100%を維持しており、会員全員がそれを誇りとしておりました。

 現在は会員が70名で欠席でのメークアップ期間が1週間から2週間、更には年度内になったのにも関わらず出席100%を切るようになり、それが年々ひどくなってきています。

 

 入会した以上は定款・細則を守らなければなりませんが、規則がだんだん緩やかになるに従って出席も悪くなっています。今年の規定審議会での決定事項でメークアップもその年度の中にすればよくなりました。

 これは今までの例会出席を、組織規定では縛らないでクラブの考え方に委ねるといっています。日本では特に例会出席とメークアップを厳しく義務としてきましたので、その根拠がなくなったといえます。クラブ細則でどう対応するかは各クラブでお考え下さいということで南クラブはどうするのでしょうか。

 また職業分類もなくなったようなもので、チェック機能がなくなってきているのではないかと思います。

RIがロータリーを企業論理で推し進め効率的な運営は良いのですが、資金力による活動など、あたかも大企業としての論理で考えているようになり、このままでいくと組織が膨張し、肥大化し続ける事になり、本来のロータリーではなくなっていく恐れがあるのではないかと思います。

 ここで皆さん考えていただきたい、「ロータリーにはなぜ出席委員会があり、毎回の例会に出席報告をするのでしょう」

それは“例会出席を最大重要事項”としているからです。

 

 皆さんは会員の誰にも反対されず、選ばれて入会された方です。選ばれて入会した以上責任を持って事に当たってください。ロータリーの奉仕の原点は個人の奉仕の心であります。例会は、出席して親睦を深め、個々の人格を高め、相手を気遣う心やおもてなしの心を養う勉強の場所ではなかったかと思います。