南信州観光公社の専任デスティネーション・マネージャー、ダニエル・クレマスさんをお招きし『地方のインバウンドおよび地域活性化とトレイルビルド~人・文化・自然をつなげる道』と題した講演をいただきました。
ダニエルさんは、東京築地の生まれで1歳からは母国ドイツ・インブルグに移住し、学生時代を過ごし大学時代に日本学について学び博士号を取得、ドイツ日本研究所に勤務していた時期に教授より学倫飯田のことを聞き参加。環境文化モデル都市、飯田市を知ったそうです。
この飯田には、今ある観光地とは別の本物志向の方への可能性がある魅力的な場所として海外向けを含めた、企画・整備を行っていきたいと奥様(日本人)と1歳の娘さんと飯田で生活されています。
飯田の弱点としては、『南信州のブランディングイメージ(認知度を高め、好感を持ってもらうための取り組み)を確立できてない』、自然や文化の商品化、情報発信のデジタル化、多言語化、現在飯田への観光手段として交通網やネットワークがわかりづらく、観光者が来にくい状態である。もの(おみやげ)からこと(体験)へ点(観光スポット)から線(コース)へのネットワークが必要だと語られました。
本物志向の観光として、集団行動から個人行動が飯田には受け入れられ商品価値が見いだせる。住んでいると気づかない点が他にはない本物体験ができる商品が原石のまま残されている。遠山郷、森林鉄道、ジビエ、歴史、古道、神社、寺院、昔の生活ができる場所、秘境的な場所が多くあるのでそれをつなげるためにトレイル・MTBを使用し道の整備(つながり)を発信していきたいとのお話でした。私も東京出身の移住者として共感できる話題でありました。
報告者:国際奉仕委員会 副委員長 渡邉 秀樹