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クラブ創立55周年記念事業

 当初は今夜、記念すべき「飯田南ロータリークラブ創立55周年式典」を兼ねた「年末家族会」を開催する予定でありましたが、昨今新型コロナ感染拡大による第3波が押し寄せていることにより、止む無く通常例会へ切り替え、周年記念を兼ねた家族会は延期となってしまいましたが、先の市長選において第10代飯田市長に就任されました佐藤 健市長をお迎えし、飯田市のコロナ対策への寄付として休日夜間診療所の敷地内に設置される熱発外来棟などへの支援金200万円の目録贈呈を行うこととなりました。

 

 また周年を記念しましてロータリー財団とロータリー米山記念奨学会へ其々金50万円を寄付いたすとともに、クラブ永年在籍者への表彰を行いました。

 

 私は飯田南ロータリークラブ創立55周年という記念すべき年度にクラブ会長職を拝命し、重くその立場を受け止めておりましたが、正に当初からすれば想像を遥かに超えて世界を震撼させる新型コロナウィルスのパンデミックに襲われ、残念なことに多くの行事が中止或は延期と成らざるを得なくなり誠に残念でなりません。

 

 しかし、この様な時こそ我々ロータリアンとして原点に立ち返り、何か社会に奉仕できることは無いものかと考え、今から100年ほど前の1918年に今の新型コロナウィルスと同様に、全世界で猛威を振るったスペイン風邪の流行時、世界のロータリアン達はどの様な行動を起こしたのかを調べてみました。

 

 

 当時世界では5億人が感染したと言われています、多くの都市で劇場、映画館の営業が停止され、一般市民の集会も禁止されましたが、当時のロータリークラブは其々の活動に変更を加えつつ感染者支援にあたりました。新型コロナウィルスが世界的に流行している現在の様に、当時のクラブも状況に適応して行動する意欲に満ちていたのです。

 

 ロータリアンは当時各地のガイドラインに従って例会の開催方法を工夫し、自治体や医療従事者に対して必要な支援を提供しました。

 例えば、イリノイ州のカンカキーRCは赤十字社のソーシャルワーカーが移動に使用するための車両の購入支援を行いました。またノースカロライナ州のウィンストン・セラームのロータリアンは救急病院のためのベッドを確保したほかに市の健康調査の協力を積極的に行うなど、他にも色々な地域のクラブが病院設立に協力したほかに、ハード面のみならずソフト面でも各自治体の支援協力をした、という記録が数多く残っています。

 

 私達は今日、このコロナ禍において飯田南ロータリークラブ設立55周年を記念して新市長をお迎えし、社会奉仕が出来たことに誇りを思い、私事でありますが自身も入会20周年を自分で自分を表する形に成ってしまい気恥ずかしさがてんこ盛りでありますが、今後もロータリアンとしての自覚を持って、社会にアンテナを張り行動できるように努力し、一日も早くこの新型コロナウィルスの世界的脅威から脱却して平和な世の中が戻ることを心より祈るばかりです。

第55代会長 橋上 信久

12月12日(土)の信濃毎日新聞

12月18日(金)の南信州新聞に

その時の記事が掲載されました。