今回は、東京海上日動火災の泉会員におねがいして、中小企業におけるBCP対策の必要性をお話しいただく事にしました。以下泉会員より寄稿いただきました。皆様の会社運営の一助になれば幸いです。
職業奉仕委員長 正木 亮介
我が国におけるBCPの取組は20年ほど前から課題として認識されております。
ロータリークラブメンバーの皆様の各企業では既に策定済かもしれませんが、我が国に於きまして70%の企業が自然災害を企業経営の重要なリスクとして認識しているにも関わらず、約80%の企業がBCP策定に未着手というデータもあります。
BCPは有事の際に「生き抜く準備」と「元に戻す準備」に大きく分けられます。「どこから始めればよいかわからない」という企業はまずは、前者からの着手をお薦めします。
これは事業継続力強化計画と呼ばれる領域のもので中小企業強靭化法に基づいて認定されます。初動を中心とした対応の整理になります。そのうえで、一定の時間軸の中で重要業務から準備業務復旧を図るのがBCPとなります。
昨今はフォーマットに従って必要項目をインプットするだけで策定ができるツールなども用意されていますので一度お試し頂くのも良いかと思います。
本日の卓話が、皆様にBCPの策定や見直しのキッカケとなれば幸甚でございます。
泉 元