私の故郷は中国吉林省長春市である。長春市は中国の東北地域であり、ロシアと北朝鮮と近い地域である。東北地域は中国の重要な食料生産地域で、トウモロコシ、ダイズ、イネなどの作物が盛んでいる。
中国で最も歴史の長い自動車メーカー中国第一汽車集団有限公司は長春市にあり、1985年で中国はじめての国産乗用車を製造された。
また、長春市は中国映画の揺り籠であり、中国初の映画を制作された。
トウモロコシやソルガムで作られた白酒、薬用人参、薬用鹿茸、マツタケは特産である。
1960年代、日本のイチゴ栽培は露地栽培から施設栽培へ急速に進展する中で不受精による奇形果の発生は、イチゴの施設栽培の最大の課題であった。しかし、1970 年からハウス内にミツバチを放飼することで不受精果が減少することが報告され、受粉媒介昆虫としてミツバチの利用技術が確立し普及した。さらに、イチゴの栽培品種は花粉稔性が高い品種に置き換わったことにより、受粉・受精不良を原因とする奇形果問題はほぼ解消された(施山ら、2009)。
しかし、近年では世界的な規模でミツバチが減少し、農薬等の影響を強く受けるミツバチなどの訪花昆虫は管理が難しいという課題がある。そのため、イチゴ施設栽培では、訪花昆虫を利用しない効率的な人工授粉の検討が必要であると考えられる。人工授粉に使われるイチゴ花粉の稔性は人工授粉の受精率に関わるため、花粉稔性の低下が奇形果発生の大きな原因の一つと考えられる。そのため、イチゴの花粉発芽に最適な開葯温度・培養温度を明らかとし、イチゴ花房の違いによる花粉稔性、1番花の摘花について検討した。
2014学年度米山奨学生 張 愛平
信州大学総合理工学研究科 農学専攻 修士1年